2.2 授乳量と授乳回数
本研究で母子同床哺育を実践している新生児の授乳回数を調査した結果、初乳でも総じて1日当たりの授乳回数は多かった。中には、20回以上もの授乳をした母親もいた。
前述のように、多くの場合、授乳が開始されるのは平均して分娩後24〜48時間後である。分娩直後から母親の乳頭を吸引する行為は、母親の母性が高まるのと同様に、母親からオキシトシン、プロラクチンの分泌の開始が行われる意味でも重要である。
母親が分娩直後から母乳が出てきていることを確認することは、個人差もあり難しいかもしれないが、実際には一回の授乳で 極めて少量(6〜24g程度)の初乳が児に与えられていることが本研究により明らかにされた。
調査の結果、母子同床哺育では、分娩直後から5日目にかけて授乳回数は増加し、平均5〜15回との調査結果が得られている(下図参照)。

なお、初産婦と経産婦では、経産婦の方が1日当たりの授乳回数は多い傾向があり(上図参照)、母親の年齢による授乳回数の変化はみられなかった(下図参照)。

また、調査した母親全体に対して1日当たりの授乳回数を算術平均値と標準偏差で示し、そのバラツキの範囲を下図に示した。なお、この平均授乳回数を下表に平均値±標準偏差として示している。
この研究により、授乳回数から算定された1回の授乳当たりの母乳分泌量は、分娩直後から4日までの初乳で6〜24gであり、Bonniesらの報告2〜10mlとよく一致した。なお、分娩後6日では、1回当たりの授乳量は平均27gとなり1日当たりの総授乳量も平均428g(下表参照)となる。

ちなみに2週間目になると1日当たりの授乳回数は6回程度となり1回の授乳量も100gとなり、1日当たりの授乳量は600gと増加していくが、その後の1日当たりの授乳回数は5回程度で一定し、1日当たりの総授乳量も平均750gでほぼ一定する。

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